【看護師転】志望動機を考えるときのポイント・例文を紹介！

看護師の志望動機に必要な3つの要素

これまでの経験とその思い

これまで経験してきた病棟や領域、業務や関わった疾患を簡潔に伝えます。その中で感じたことや、今回の転職をしようと思ったきかっけになったエピソードも含めて伝えます。

【例】
・急性期病棟で看護を行う上で、慌ただしく、一人ひとりの患者さんに関わる時間が少なかったため、慢性期病棟で患者さんとじっくり関わりたいと思った。
・脳神経外科で勤務していた経験から、退院を見据えたリハビリ病棟に興味を持った。

応募先の病院や施設で魅力的に感じたこと

応募先の病院や施設の情報をホームページや病院見学で情報収集しましょう。応募先ならではの特徴や魅力を自分の言葉を交えて伝えます。

【例】
・○○病院の理念に共感した。
・教育体制が充実している。

どんな看護をしたいのか・活かせる経験や強み

応募先でどんな看護がしたいのか、自分の経験や強みはどのように活かせるのかを伝えます。

【例】
・○○の経験を活かしてさらに○○の領域を極めたい。
・○○は未経験であるが、○○の強みを活かして貢献したい。

看護師の転職で志望動機を考えるときのポイント8選

ネガティブな表現はポジティブな表現に変換する

前職では教育体制が整っていなかった、スキルアップできなかったなど、ネガティブな印象は、相手にいい印象を与えません。これらが起きたことを職場に責任転嫁しているようにとらえられ、無責任は人というイメージがつく可能性があります。

これらのネガティブな情報は、貴院は教育体制が充実しているので、スキルアップし、貢献したいなどと、ポジティブな表現に変換することが大切です。

自分の考えやエピソードを交える

志望動機は自分の経験や思いを交えて伝えることで、より熱意が伝わります。志望動機の例文は参考例にし、今までの経験やエピソードを交えて伝えましょう。

応募先の情報を含める

ホームページや病院見学などで、応募先の情報収集をしておくことで、病院側が求める人材が見えてきます。その人材にマッチするように志望動機に情報を盛り込みましょう。

また、転職サイトに登録し、エージェントから情報収取をするのも一つの手段です。

【情報収集の例】
・病床数や患者数
・理念
・特徴的な医療技術や設備
・業務内容

面接での受け答えと一貫させる

履歴書には必ず志望動機を記入する欄があります。その志望動機と、面接で聞かれた答えが一致していないと、応募先から、嘘をついているのか疑われてしまいます。志望動機は、履歴書と面接の受け答えに一貫性をもたせるようにしましょう。

向上心をアピールする

入職後、応募先でどのよう活躍したいのか、今後のキャリアについてはどう考えているのかを伝えることも大切です。向上心を伝えることで、やる気をアピールすることにもつながります。

長く働きたいことをアピールする

職場は長く働いてくれる人材を求めています。特に転職歴の多い人は、今回は長く働きたいということを特に意識して面接で伝えましょう。

矛盾が生じない内容にする

給料の面や休日数での転職を考えている場合、待遇がいいため転職するということを正直に伝えることはよい印象を与えません。例文を参考に志望動機を考えた場合は、志望動機や何をしたいのかを一貫性を持たせて考えておき、自分の中に落とし込んでおきましょう。

例文をそのまま使わない

面接官は何人もの面接を担当しているので、ありきたりな志望動機であると、本当はここじゃなくてもいいのだろうと思われてしまい、マイナスな印象を与えかねません。例文の流れは参考にしつつ、エピソードは自分の経験に置き換えるなど、うまく利用しましょう。

履歴書の文字は200~300文字程度にする

履歴書に記入する文字は200~300文字を目安にしましょう。面接では履歴書の内容と矛盾がないよう、エピソードや経験を付け加えて話すようにしましょう。

看護師転職の志望動機の例文

未経験

これまで○○で○年の経験を積んできました。昨年、家族の病気で、退院支援に力を入れている病院にお世話になりました。この経験から、○○の分野で働く看護師にに○○をしてもらったことにふかっく感銘を受けました。貴院は、退院支援に力を入れているだけではなく、教育体制も充実しているため、患者さんを支えられるようスキルアップし、貴院に貢献していきたいと考えています。

転職回数が多い

看護師として10年間働く中で、より幅広いスキルを身につけるために、外科病棟、小児科、外来とさまざまな分野での経験を積んでまいりました。こうした経験の中で○○が印象に残っており、○○の分野をもう一度極めたいと感じました。貴院は、○○に特化した病院であるため、これまでの技術と知識を活かし、貴院に貢献していきたいと考えております。

ライフワークバランスの改善

貴院を志望する理由は、ワークライフバランスを整え、仕事の質を高めたいと考えたためです。現在は○○科に所属しており、日々の業務にやりがいを感じていますが、慢性的な人手不足により、長時間の残業があります。貴院は、独自の制度により、労働環境の改善に取り組まれているため、こうした環境に身を置くことで、メリハリのある生活を送り、より患者さんとの時間を大切にしながら仕事に取り組みたいと考えています。

ライフステージの変化

両親が恒例のため、実家の近くに移住することになりました。前職は○○で勤務しており、○○を学びました。新たな挑戦として○○の分野を探している中、貴院は○○に特化した病院であることを知り、魅力を感じました。これまでの臨床経験を活かし、患者様の日常生活を支える看護に貢献できると思い志望しました。

ブランク明け

○○で○年の看護経験があります。出産、子育てを機に看護師の仕事から○年離れていました。子どもの保育園の入園が決まったため、これを機に看護師として復帰をしたいと考えました。臨床を離れていたことに不安はありますが、これまでの経験を活かし、貴院に貢献したいと考えています。

外来・クリニック

療養病棟で○年間勤務していきました。病歴の長い患者様が多く、患者さんの思いを汲み取るためにじっくりとコミュニケーションをとることが重要だと感じ実践してきました。外来では、短い時間の中で前職で培ったコミュニケーション能力を活かし、スムーズな診療の補助をしていきたいという思いがあり、志望しました。

急性期病棟

私は急性期病棟で知識や技術を積み重ね、専門性の高い看護師として、貴院に貢献したいと考えています。これまでは、内科クリニックの看護師として勤務してきましたが、経験を重ねるごとに、もっと多くの患者さんを救いたいという思いが生まれました。そのために、これまで以上に医療行為に携わる機会を増やし、看護師スキルを伸ばしていきたいと考えています。

慢性期・療養病棟

私は急性期病院で○年間働いていました。術前から退院まで幅広く看護を学べた一方で、患者さんと深く関わることができないことにもどかしさを抱いていました。そうした思いから、患者さんと長く関われる慢性期病院で働いてみたいと考えるようになりました。特に、高齢者の看護に力を入れている貴院に魅力を感じ、志望しました。

小児科

私は○年間、小児科病棟で勤務していました。そこで、様々な病気や怪我をした子どもたちとその家族と接する中で、小児看護の奥深さを感じ、より専門的な知識と技術を身につけたいと思うようになりました。

貴院は、小児医療に特化した病院であり、専門性の高い医療を提供しているところに魅力を感じ、地域と連携した子育て支援にも積極的に取り組んでおり、地域にも貢献していきたいと考えています。

介護施設

私は○○病院で○年間勤務し、主に〇〇科の患者さんの看護を担当しました。そこで、高齢者患者さんやご家族の介護に対する不安や悩みに深く関わる中で、医療と介護が一体となったケアを提供したいと思うようになりました。そこで、介護施設への転職を決意しました。

訪問看護

私は〇〇病院で○年間勤務し、主に〇〇科の患者さんの看護を担当しました。そこで、患者さんやご家族とのコミュニケーションの大切さを実感し、より患者さんたちの生活に寄り添った仕事に就きたいと思うようになりました。そこで、訪問看護師への転職を決意しました。

貴ステーションは、専門性の高い訪問看護を提供しており、様々な疾患を抱える患者さんのケアに対応しているところに魅力を感じました。また、24時間365日対応可能な体制であり、より患者様と家族に寄り添った看護が提供できると思い志望しました。

透析

私は〇〇科病棟で○年間勤務し、主に〇〇の患者さんの看護を担当しました。そこで、透析を行う患者さんを担当し、患者さんやご家族の不安や悩みに深く関わる中で、透析看護に興味を持ちました。透析看護は未経験ではありますが、看護師として働く中で培ってきたコミュニケーション能力を活かし、患者様の生活のサポートをしていきたいと考え、志望しました。

美容

○年間勤務し、主に〇〇の患者さんの看護を担当しました。患者さんと接する中で、外見の悩みが心の健康に与える影響の大きさを実感しました。そこで、美容医療を通じて、患者さんの内面から輝くような美しさを引き出すお手伝いをしたいと思うようになりました。患者さん一人ひとりに寄り添ったカウンセリングと丁寧な施術を習得し、貴院に貢献していたいと考えています。

看護師の志望動機で書いてはいけない内容

ネガティブな要素

　転職の理由として、前職でのトラブルに触れることはおすすめできません。たとえ、自分が悪くないことであっても、相手が原因で転職をするといった理由を伝えることで、責任転嫁をする人であると思われる可能性があります。

例文の使いまわし

面接官は何人もの面接を担当しているので、ありきたりな志望動機であると、本当はここじゃなくてもいいのだろうと思われてしまい、マイナスな印象を与えかねません。例文の流れは参考にしつつ、エピソードは自分の経験に置き換えるなど、うまく利用しましょう。

病院の立地・福利厚生や待遇

給料や通いやすさは、勤務先を選ぶうえで重要な要素です。しかし、立地や待遇面を志望動機として全面的に押し出すことで、他にもいい条件の応募先があれば、すぐにやめてしまうのではないかと思われてしまいます。志望動機は、その応募先の仕事内容に合わせた内容にしましょう。

勉強したいという受け身な姿勢

勉強したい、学ばせて頂きたいというフレーズを使う応募者は比較的多いですが、病院や施設は学ぶ場ではなく、仕事の場です。自分の学びのためではなく、応募先に貢献できることをアピールしましょう。

看護師の転職で志望動機がないときの対処法

自己分析を応募先との共通点を探す

まず、自分の興味や関心がある分野や、好きなことをリストアップしてみましょう。次に、応募先の理念や特徴、仕事内容を調べます。これらの情報を照らし合わせることで、自分の経験が応募先にどのように貢献できるのかを見つけやすくなります。

今までの経験や学んだことを振り返る

以前の職場で学んだことや経験したこと、自身や身近な人の病気の体験を振り返ってみましょう。それらの経験が、応募先でどのように活かせるのかを照らし合わせます。